ETHICS
Common sense
Funny Prices
歴史は繰り返す
この記事は2024年9月に書いています。
子供の頃、歴史の授業で近代史に差し掛かると第一次世界大戦、世界恐慌、第二次世界大戦と行った出来事にあたります。世界恐慌は1929年に起きていますが今から約5年後の2029年がちょうど100年後にあたります。世界恐慌などは起きて欲しくないのですが当時と似たような出来事が起きており嫌な世の中の空気だなと感じています。それに追い討ちをかけるのが、ここに来て気候変動の影響で米がなくなり異常な値段と販売規制などが起こっています。この出来事も100年前の米騒動に近い感じがして嫌な出来事だなと感じています。
米騒動を経済的に見ると、米騒動で討ち入られた鈴木商店が今どうなっているか?ご存知の方もいらっしゃるかと思いうますが日商岩井と丸紅が元鈴木商店のメンバーが創業した会社になります。この2社で思い浮かぶのがロッキード事件になり、商社は政治に関わる事が多く、田中角栄の日中国交正常化がアメリカの逆鱗に触れ起きた事件とも言われていますが、本質は、戦後復興の中で、軍用機の米国からの購入か、純国産を作るかという国家的な戦略において国際間の利権やイニシアティブが複雑に絡み起きた事件ではないかと言われてもいます。
話がそれましたが、ここ最近の米の価格に違和感を感じることの中に、おかしな意図で値段が異常化しているのではないかと感じる事です。ネットに良く出る転売屋という連中がいますが米がこの転売屋の標的になっているという事もあります。
事はそれほど単純ではなく、大手の商社など中間マージンを取る会社がインフレや価格転嫁の言葉を悪用し、供給が細くなると倫理などお構いなしに不当な値上げをしているのではないかと感じます。
私は若い頃不動産を営んでいた関係で、友人に大手デベロッパーと言われる財閥系の不動産会社に勤務する友人もいます。この友人に都心の不動産の異常な価格について少し意地悪な質問をするととんでもない答えが返ってきます。
物件の動向を良く見ているのですが、コロナ前から恐らく売れていない物件がネット系不動産ポータルに定期的に姿を表します。驚愕なのが、コロナ前の3倍の価格で売られているのですが、これ仕入れコストなどがかかっていない事、仲介や委託であれば不動産会社も固定資産税などはかからない、コストなどは皆無にも関わらず3倍の値段となっています。
この3倍の値段について、正当な理由は一切ありません。この事を友人に話すと、それでも売れてしまう、この価格が違法ではないという驚愕の答えが返ってきます。
不動産価格を形成する要素に利回りという言葉がありますが相場形成の利回りがおかしな3倍の値付けによって1/3になってしまっています。このような不都合を購入したいというユーザーに責任を持って説明しているかと言えば全くしていないのが現状ではないでしょうか。
ある意味消費者を馬鹿にした商売の典型で、都心のマンション価格が異常化して、一般人が買えないという事もありますが買えても馬鹿馬鹿しいから買わないという消費者離れと信用を毀損している状況ながら、不動産業界が行なっているのが、回転売買や、供給を抑えて、値段をおかしな形で操作している事です。
古くからある供給を抑え、高い価格を維持する商売の典型がエルメスのバーキンとRolexのデイトナですが、世の中全てバーキンとデイトナとなってしまい、劣悪なのが価値のないものの供給を意図的に抑え、価格を不当に釣り上げるのが常識化しており、日本を代表する大手の会社まで手を染めてしまっている事に違和感を超えて嫌悪感を感じていますが、恐らくこの感覚が世の中の大半の方の感覚なのではと考えています。
米騒動ではないのですが、やりすぎると手痛いしっぺ返しを喰らうのが常で、その手痛いしっぺ返しが100年後に再来するかもしれない2029年の世界恐慌にならなければ良いなと考えて記事を書いています。